2018年04月22日

【オンライン法務部メールマガジン】2018年4月号/第68号/[おとり広告と景表法上の規制]

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2018年4月号 第68号 [おとり広告と景表法上の規制]

発行 オンライン法務部 http://www.motoffice.jp/olld.index
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[1] ご挨拶
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ずいぶんと暖かくなってきましたね・・・。
今月号は、石下雅樹弁護士からです。

と・・・。5/17医療ビジネス研究会のご案内です。
テーマは「医療介護連携とICT」」です!

編集/茂木


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[2] おとり広告と景表法上の規制
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(1)おとり広告に関する表示の規制
ビジネスにおいて広告は重要な要素の一つですが、それだけに、景表法といっ
た法規制については十分に注意を払う必要があります。今回はその中で「おとり
広告」について取り上げたいと思います。

景品表示法(景表法)4条1項1号は、事業者が、自己の供給する商品・サー
ビスの品質、その他の内容について「実際のものよりも著しく優良である」と表
示することや「事実に相違して競争事業者に係るものよりも著しく優良である」
と表示することを禁止しています。

そしておとり広告については、「おとり広告に関する表示」(平成5年公正取
引委員会告示第17号)という告示が定められ、詳細な定めを置いています。

同告示によれば、以下のような表示を不当表示として規定しています。
(a) 商品・サービスについて、取引を行うための準備がなされていない場
合の表示
(b) 商品・サービスの供給量が著しく限定されているにもかかわらず、そ
の限定の内容が明瞭に記載されていない場合
(c) 商品・サービスの供給期間、供給の相手方又は顧客一人当たりの供給
量が限定されているにもかかわらず、その限定の内容が明瞭に記載さ
れていない場合
(d) 商品・サービスについて、合理的理由がないのに取引の成立を妨げる
行為が行われる場合、その他実際には取引する意思がない場合

(2)具体例
例えば、ビジネスとして、数量や期間について、限定品として販売するという
場合は当然考えられるところです。この場合には、単に、「数に限りがあります
のでお早めに」という記載ですと、「明瞭」とはいえないと判断されてしまうお
それがありますので、「限定○個」という表示を行うことが望ましいといえます。

また、期間の限定では、具体的な供給期間(「●月●日〜●月●日」とか、タ
イムセールの場合は「●時から●時まで」等)、供給の相手方(例えば、「メー
ル会員限定」など)、また、1人当たりの販売数量(「お1人様○個まで」等)
を記載する必要があります。

また、ネット通販や広告などでは、掲載する商品の在庫状況や販売可能なのか
否かについて、正確な情報を維持し、販売できない商品をあたかも販売できるか
のように表示していた、といった指摘を受けないようにする必要もあります。

(3)ビジネス上の留意点
弊所もときおり顧問先企業から、広告や商品表示・パッケージのチェックの依
頼を受けることがありますが、「おとり広告」かどうかは別として、景表法や他
の広告規制(薬事法など)に照らして疑義が生じるような記載が見受けられるこ
とがあります。

そして、景表法違反行為については、消費者庁から措置命令を受けることがあ
ります。そして、多くの場合即日に、この「措置命令」がインターネット上で公
表されることになりますが、そうなると企業としての信用・レピュテーションに
無視できないダメージが及びます。

広告や表示については、様々な分野にわたる法令があり、さらに、行政庁の告
示といった下位規制に加え、特定の分野の商品やサービスについては公正競争規
約といった規制もあります。それで、一度こうした規制について、広告担当者や
法務担当者が、ひととおり学ぶ機会を持つことも良いことかもしれません。


執筆: 弁護士・弁理士 石下雅樹
http://www.ishioroshi.com/


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[3] 5/17医療ビジネス研究会のご案内。テーマは「医療介護連携とICT」」です!
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さて・・・。5/17、1900-、医療ビジネス研究会を開催します。
株式会社NTTデータ経営研究所にて、「医療介護連携とICT」の
調査研究とコンサルティングをされている、繁本将憲さんにご発表をいただきます。
繁本さんのレポート「医療介護連携に関する7つの誤解と1つの処方箋」はこちら。
http://www.keieiken.co.jp/pub/infofuture/backnumbers/53/no53_report10.html
成功事例と失敗事例の紹介のほか、米国「ACO」のサマリーもございます。
ご発表の後は、質疑応答、意見交換のお時間もございます。
ご参加申込みをお待ちしています!

20180517医療ビジネス研究会
テーマ 医療介護連携とICT 〜自立的で継続性のある連携に向けて〜
発表者 繁本将憲さん(株式会社NTTデータ経営研究所 ビジネストランスフォーメーションユニット シニアマネージャー)
日 時 2018年5月17日(木曜日) 18:45受付開始 19:00研究会開始 21:00終了
会 場 竹橋「ちよだプラットフォームスクウェア」
会 費 2000円
参加申込
下記のらくらく参加フォームからお申込みください。
「勉強会名」を「5/17医療研」としてください。
(SSL暗号化対応)
https://form.os7.biz/f/4da7401d/

勉強会終了後、懇親会を開催します(費用別途)。



【編集発行】オンライン法務部

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